OLYMPUS(オリンパス)は
ALTRA(アルトラ)のトレイルモデルの中で、安定性、クッション性に非常に定評のあるモデルです。
★ALTRAというブランドの靴の特徴は、こちらの記事をご覧ください。
今回は、北海道の山行で
①斜里岳 日帰り登山(登り旧道コース~下り新道コース)
②硫黄山~羅臼岳 1泊2日テント泊(硫黄山登山口~岩尾別温泉登山口)
③雌阿寒岳 日帰り登山(オンネトーコース)
を歩いてきました。
・沢沿いの濡れた岩場歩き
・徒渉(川を渡ること)
・テント泊装備を背負っての岩場、稜線歩き、ザレ場
・草つゆの多い明け方の草地、ハイマツ地歩き
・木の根の多い樹林帯でのラン
とさまざまな場面で使用してきましたので、それぞれの場面で感じたことをレビューしていきます!
クッション性、安定性
● 徒渉(川を渡ること)
徒渉の際には、ちょっとだけ勢いをつけて次の岩に乗り移る場面がよくあります。
足がギリギリ届くくらいの距離にしか岩がなく、ぴょんと飛び移るような形になるので、
厚めのクッションがしっかり衝撃を吸収してくれるのは、とても安心感がありました。足裏への負担は全然ありませんでした。
また厚底な分、少しの水溜りは躊躇なく歩けたのも嬉しいポイントでした。
徒渉にそもそも慣れていない場合は、
少しぐらい水かさがあるところにも足が置ける方が、足場の選択肢がたくさんあって安心ですので、防水で、かつミドルカットやハイカットで水に入っても大丈夫な靴がおすすめです。
● テント泊装備を背負っての岩場、稜線歩き、ザレ場
今回のテント泊装備は7キロ程でした。
行程としては、1泊2日で、2日間ともコースタイムで8時間は歩く予定でした。
足首周りの固定力、それによる安定感
クッション性のありがたさを強く感じました。
特に下りの場面で、段差が大きく勢いよく下りてしまうときでも、足元のブレが少なくバランスを崩しにくいなと感じました。
足の裏や膝への衝撃は分厚いクッションが吸収してくれているので、長い時間歩いても、足裏は全く痛くなりませんでした。
● 木の根の多い樹林帯でのラン
雌阿寒岳の下山時、山頂で風に吹かれて少し冷えてしまった体をあたためるために、急ぎ足で、
ほとんど走るように下りてきました。
オリンパスは走るのがとても楽しい!
純粋にそう感じました。
雌阿寒岳にくるまでに、斜里岳の沢沿い、徒渉、
羅臼岳テント泊縦走と続けて山で使った安心感や信頼感からか、いつもよりもスピードに乗って、軽快に走ることができました。
クッション性や安定性が後押ししてくれたのはもちろん、個人的には甲へのフィット感がとても良く、足のずれや紐の当たりが気にならず、包まれている感じがしました。
グリップ力
●沢沿いの濡れた岩場歩き
クッションがとても分厚い割には、足裏の岩場の様子は掴みやすく、滑りにくい場所を確かめながら歩くことができました。
グリップ力も特に不安な部分はなく
なんと言っても、Vibramのメガグリップが靴底に使われているという精神的な安心感がすごいです。笑
気持ちの問題!?と感じるかもしれませんが
濡れた岩場では、滑ったらどうしようとビビって腰がひけてしまうことがあります。腰がひけると、靴底全面しっかり接地せず、余計にすべるリスクが高まるのです。
なので、精神的な安心感は、ビビりのわたしにはとっても大事なのです♪
●ザレ場の下り
一緒にいった二人はそれぞれ私と違う靴を履いていましたが、正直何を履いていても、滑るときは滑る。という感じです。
ザレ場歩きは、歩き方が一番大事ですね。
できるだけ歩幅を小さく、靴裏でハンコを押すように、靴底全面を同時に地面に設置させることが大事です!
ただ、不意に滑ってしまったときに、かかとや足首周りの固定力が高いので、バランスを持ち直しやすいとは感じました。
乾きの早さ
●徒渉(川を渡ること)
何度か水が入ってしまいました。
下山する頃には乾いていましたが
今回のコースは、登りの半分以上が沢沿いで、何度も徒渉を繰り返すコースだったので、水に濡れるのがどうしても気になる方は、防水シューズがおすすめです!
● 草つゆの多い明け方の草地、ハイマツ地歩き
今回のコースは草やハイマツをかき分けて進む場面がとても多く、もちろん草つゆで靴内はベチャベチャになりました。
排水や乾きが早く、下山時にはほとんど乾いていましたが、濡れている間は多少の不快感があるので、靴下の素材選びがとても重要です。
LONE PEAK 6 との比較
OLYMPUS 5 の気に入ったところ
・安定性
・クッション性
LONE PEAK 6 の気に入っているところ
・軽量性
とっても軽く、足と一体化している感じがします。
・地面を掴む感覚
地面の凹凸が分かりやすく、滑りやすそうなところでも、裸足に近い感覚で地面を掴んで歩くことができる。地面の状況に合わせて細かく足の置き方を変えることができる。
あまり差が無いと感じたところ
・速乾性
・滑りにくさ
私なりの使い分け
・荷物の重さに合わせて
10キロ以上など重たいときはOLYMPUS、身軽に行ける時は LONE PEAK
・行程やコースに合わせて
徒渉があるときや1日20キロを超えるロングコースはOLYMPUS、
それ以外はLONE PEAK
・トレーニングには LONE PEAK
※これは、個人の使用例です。筋力や体力、登山の経験によって異なります。
こんな方にお勧め!
・LONE PEAK で低山や日帰り登山は快適に歩けるが、荷物が多くなったり、少し長めの山行になるとローカットで歩く勇気が出ない方
・ローカットシューズを試してみたいけど、山に登る頻度があまり多くなく、自分の筋力だけで足を支えるのは不安がある方
・どんな山行にも挑戦できるローカットが欲しい方
最後に
ローカットシューズをおすすめする理由や、注意点については、こちらの記事にございますので、ぜひ合わせてご覧ください。
今回紹介した商品の詳しい情報は、下記からごらんいただけます。
店長 まる