レインウェアで75gと驚異の軽量性を実現したRab Phantom Pull-Onを実際に使用したレビュー

Rab(ラブ)はイギリスで高製品で機能的なダウンや寝袋を作り始めたブランドです。現在では世界中の極寒環境やアルパイン登山に特化したハイクオリティーなウェアとスリーピングバッグを主力アイテムに展開しています。

そんなRabから75gと驚異の軽量性を実現した完全防水のレインシェルPhantom Pull-Onが入荷しました。

早速気になった僕は買い替えの時期に来ていたモンベルのストームクルーザーの代わりになるレインウェアとしてこのPhantom Pull-Onを購入しました。

購入後すぐに、運がいいのか悪いのかわかりませんが、伊豆半島にある123kmのロングトレイルを雨の中歩くというシチュエーションになりました。
初めて着衣したときの第一印象は、軽いです。それも、ほとんど着ている実感がないほどに軽かったです。

同時に、ストームクルーザージャケットを今まで使用していたので、こんなに薄いレインウェアは大丈夫かな?しみてこないかな?という不安がありました。

実際に雨の中でロングトレイルを歩き始めて、7時間が経った頃さすがに表地はべチャッとしていましたが、脱ぐと全く内側は濡れておらずに蒸れ感もほとんど感じませんでした。

Phantom Pull-Onに使用されている防水透湿素材 Pertex社のShield2.5レイヤーによる透湿性の高さを実感しました。

また生地自体に少し伸縮性があるので、登山時にストックを使用しても動きを妨げず長い期間着用していてもストレスがありませんでした。

ストレッチ性があるので、登山時の稜線部で風が強いときに風よけとして使用していたんですが、雨具特有のバリっとした感覚や蒸れ感を感じることなく脱ぐことはありませんでした。

シルエットを見てみると、これまた無駄を省いた仕様。

従来のダボっとしたシルエットでは無く、すっきりとしたややスリムなシルエットです。強い風が吹いた時や雨が強いときに生地のばたつきが無くアクティビティを楽しむことができます。

通気度が高く生地が薄いので蒸れ感を感じにくいです。「脱ぐ」という行為自体を減らしてくれます。
登山中の脱ぎ着ってめんどうですよね。
なので構造はプルオーバーになっており、その分ジッパー分の軽量化。
そして、のぼりの時にジッパーがたまることがありません。

細部のこだわり
・縫い跡部分からの浸水を防ぐために使用しているシームテープには超軽量なものを使用しています。
・袖口にはカフがあり、手の甲に当たる雨を濡れから防ぎます。

・スタッフバックも同生地で制作されており、握りこぶし程度の大きさに収納できます

8×10cmのサイズに収納可能

・スタッフバック含めて75g

・裾部分のフィット感を担うゴムは両サイド腰部分にのみ配置し、軽量化をはかっている。

最低限必要な個所にのみ効率よくゴムを配置

・フードの立体構造によるフィット感が抜群に良い

フードにはツバが付いており、豪雨からも視界を確保する

Phantom Pantsもここでご紹介します!

Phantom Pants

こちらも、Phantom Pull-Onと同生地を使用しており79gと超軽量です!
上下合わせても約150gなんです!

登山するときに一度は感じたことがある、レインパンツの裾のばたつき。
泥で汚れたり、岩にこすってしまったり、、
Phantom Pantsは裾部分にスナップボタンとテープが配置されており、
裾のばたつきを抑えることができます

裾を開放した状態
裾を絞った状態

収納袋が腰後ろ部分に縫い付けられているので、パッカブルのように収納すればコンパクトです

お腹周りもシンプルなコードで片手で調整できるので、行動中のわずらわしさはありませんね!

●使用して感じたデメリットもお伝えします。
軽量化をとにかく追求したので、生地が薄いです。
なので、破れのリスクはもちろんあります。

しかし、万が一裂けてしまっても裂け目が広がらないように生地が細かいメッシュ構造になっています。
今までの経験から考えると、岩場でこけるとレインウェアは相当厚地でない限り裂けます。
それを踏まえて、得られる「軽さ」というメリットが大きいので僕は購入することにしました。

Rabのブランド背景からみても、技術とこだわりが込められた一着だと思います。
ぜひお試しくださいませ~

・Phantom Pull-On 詳細はこちら
・Phantom Pants 詳細はこちら

もじゃより